胃袋で紐解くバルトーク

水響ブログ、久しぶりの更新となりました。普段はフェイスブックページの中の人としてアップするネタを探したり、委員長の徘徊日記に突っ込みを入れたりしております、崖っぷちアラフォーバイオリン弾きが初めて書かせて頂きます。
次回、第51回定期演奏会はご存じの方も多いかと思いますが、ハンガリーが生んだ20世紀を代表する作曲家、バルトークの作品を3曲取り上げるオール・バルトーク・プログラムです。ハンガリーと言えばブラームスのハンガリー舞曲、そしてバルトーク以外にもリスト、コダーイといった歴史に名を残す作曲家や、指揮者のゲオルグ・ショルティ、ピアニストのアンドラーシュ・シフ、チェリストのミクローシュ・ペレーニ、ダーヴィト・ポッパー、ヤーノシュ・シュタルケルなどが思い出されますが、文化の大いなる担い手の一つである料理はあまりなじみがないのではないでしょうか。そういう私もハンガリー料理というと粉末のパプリカを多用することと、グヤーシュという煮込み料理くらいしか思い浮かびませんでした。そこで少々調べてみたところ、古来より様々な民族が流入し、定着したハンガリーの歴史と同様、食文化も素朴な煮込み料理やローストを主体としつつ、香辛料の使い方などにイタリアのルネサンス文化をはじめ、ドイツやオーストリア、トルコの影響を受けているのだとか。確かにオーストリアやドイツの料理と共通するところは多いようです。
暑かった間はあまり凝った料理を作る気がしませんでしたが、急に涼しくなって料理意欲がわいたので、「食べてバルトークの理解を深める」をテーマに、日本で言う味噌汁の存在だというグヤーシュと、ハンガリー風のアップルパイに挑戦しました。

グヤーシュは、放牧や農作業中に時間をかけて自宅で昼食をとる手間を省くため、戸外に作った釜に大鍋をかけて昼食用に作った釜煮グヤーシュを起源とし、今でもハンガリーはもとより、オーストリア、ドイツ南西部バイエルン地方、ルーマニア、スロヴェニア、チェコ、スロヴァキア、ポーランドなどで食べられています。地方ごとに、そして家庭ごとに作り方は様々だそうですが、本やインターネットで調べて、最も釜煮グヤーシュに近く、手軽に作れるレシピで作りました。

●グヤーシュ
1.2センチ角に切った牛肉と豚肉合わせて1キロに塩をふって30分ほど置きます。
2.1センチ角に切った玉ねぎをサラダ油大さじ1を敷いた鍋で黄金色になるまで炒め、いったん火からおろし、粉末パプリカ大さじ1を振り、その上に塩をしておいた牛肉と豚肉、みじんぎりのにんにくを乗せ、角切りにしたトマトと赤ワイン150㏄を加え火にかけます。
3.沸騰したら弱火にしてふたをし、1時間ほど肉が柔らかくなるまで蒸し煮にします。
4.肉を煮ている間に、にんじん1本、セロリ2本、パプリカ2個、じゃがいも4個を2センチの角切りにしておきます。
5.1時間たったら鍋の中身をかきまぜ、にんじん、セロリ、パプリカを乗せ、月桂樹の葉を1枚、あればキャラウェイシードとマジョラム少々を加え、混ぜずにそのまま蓋をしてしばらく蒸し煮にします。
6.最後にじゃがいもを加え、ひたひたになるように水を加え、じゃがいもがやわらかくなるまで煮て、塩こしょうで味をととのえます。
7.ガルシュカ(すいとん)の生地を作り、煮立った鍋に少しずつ落とし、30秒ほど似て浮かんできたら出来上がり。
☆食べるときにお好みでサワークリームを少し入れるとコクが出て美味しいです。

●ガルシュカ (すいとん)
小麦粉200グラム に水80㏄、卵1個、塩少々を加えたものを少しずつ加え、だまにならないようになめらかな生地を作り、30分ほど寝かせます。

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ずっと前に自由が丘駅すぐ横の不思議な空間、自由が丘デパートの中にあるハンガリー料理のキッチンカントリーで食べて以来のグヤーシュでしたが、食欲をそそるパプリカの香りと、肉と野菜の美味しさがしみじみ味わえる滋味深い味でした。

●ハンガリー風アップルパイ
こちらはハンガリー文化センター(現在は閉館しているみたいです)のホームページに掲載されているレシピそのまま(量は半分で)作ってみましたので、作り方はリンク先をご参照ください。外側の生地の甘さと、生のまま細長くすりおろしたりんごのあっさりした甘味がいいバランスで、ボリュームがありながら胃もたれしない優しいアップルパイです。生地はパイというよりサブレとケーキの間のような感じですが、バターが多くとても扱いづらいので要注意。生地を敷いたところにりんごを入れるとき、りんごの汁けを絞って出来る100%りんごジュースがこれまた美味しいです。
http://src-hokudai-ac.jp/hungary/tips/receptek.html#almaspite

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たった二品ですが、最初の専門的音楽教育をウィーンで受け、その後ドホナーニの薦めでハンガリーに戻ってブダペスト音楽院に学び、生涯に亘って民族音楽の採集と研究に力を入れたバルトークの作品が、土着的力強さと洗練されたエレガンスを併せ持つのと相通じるところがハンガリーの料理にもあるような気がします。
祖国の右傾化を嫌って第二次大戦中にアメリカに渡り、ニューヨークで没したバルトークですが、きっとアメリカでも祖国を思ってグヤーシュを食べたはず・・・などと想像しながら味わった後では、オケコンも違って聴こえるから不思議です。

2014年8月31日

茶茶茶茶ーん

こんばんは。
更新がかなり遅れてしまい申し訳ありません。

早いもので大学生活も折り返しになってしまいました、現役3年の酔狂バイオリン女子です。酔狂には1年生の頃から乗せて頂き、次のコンサートで三回目です。お世話になっております。

さて、少し前の話になってしまうのですが、春休みに現役オケのお友達3人で女子旅in台湾をしてきましたo(`ω´ )o

台湾といえば‥何を想像されますか?

小籠包??

パイナップルケーキ??(ちなみに酔狂へのお土産でした)

いろいろありますねo(`ω´ )o

前回のブログで、私の大先輩はお酒のお話をされていたので

私は台湾の

お茶

について書こうと思います!

まず

東方美人茶!

色は澄んだオレンジ色で
割と紅茶に近い味です

私は簡単に飲めるティーパックを購入しました

東方美人茶にはビタミンCが多く含まれているようで、美肌効果があるとかなんとか(スベスベ

東方美人茶だけみてもブランドがいっぱいあって、選ぶのにも時間がかかりました

あまりスーパーで売っている価格の安いものには農薬がはいっていたりするらしいので注意です(買っちゃったけど

さて次に紹介したいのは
お茶ではなくお茶菓子!

ツアーのお茶セミナーで出会って一目惚れならぬ一口惚れで購入しました

蓮の実!

写真の乗せ方がわからないのでまたまた文字での説明になってしまうのですが、

見た目は小さい黄色い玉で
味は甘納豆っぽいですね

甘くてお茶とよくあいます

蓮の実とかいうからどんな味かと思いきやとても食べやすい味でした

さてさて
お茶の国へ行ったので、素敵な茶器でもあればと思っていましたが

さすがお茶の国

茶器、かなり色々なものがありました
お花模様やガラスのもの、私は持ちてが木でできているものを購入しました!

日本の茶器と違うなと思ったのは、
どれも、飲む器の直径が4cmくらいなんですね!小さい!
少しずつ少しずつ飲むみたいです

日本酒をお猪口で飲むイメージでしょうか

私もお家でお気に入りの茶器で東方美人茶と蓮の実を楽しんでおります

最後に紹介したいのは
ポータブルティーポット!

みためは日本でもよく見るとプラスチックの透明な水筒のようなものなのですが、
よくみると底部になにやら茶漉しのようなものが‥‥

そうです

茶漉しです

なんと茶漉し付きの水筒なんです

水筒の底部もあけれるようになっていて、茶漉し部分にお茶っぱ(コーヒーなども可)いれて、お湯をいれるだけで、いつでも美味しいお茶を持ち運びできるんですねー!これはすごい!

しかし以前せっかくこれにいれたお茶をお家に忘れてしまい、帰ったら真っ黒のお茶が出来上がっていましたが‥‥笑

はい!長々と台湾でで出会ったお茶とそのお供を紹介させて頂きました!

いつも練習後はビール!ビール!日本酒!ビール!(あ、余談ですが台湾にはパイナップルビールというものがありました笑)ビール!ということが多いかもしれませんが、
たまには練習後に東方美人茶!!なんてのもどうでしょうか??先輩方!笑

といったところでおしまいにしますo(`ω´ )o

読んで頂きありがとうございました

ひさかたの光のどけき…

初めてお目にかかります。

卒業式も無事終わり、人生の夏休みのカウントダウンをしながらのらりくらりと日々を過ごしているギリギリ現役4年生なバヨリンです。
酔狂は大学一年生の秋頃からお世話になっていまして、学生生活はついに終わりを迎えましたが、楽器やオケ人生は連綿と続けて行きたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願い致します。

いやしかし、春ですね。

春と言えば何を連想しますでしょう?
出会い?別れ?花粉症?

今回は酔狂ブログに相応しい、春を感じられるお酒のお話をしようかと思います。ちょっと無理矢理ですかね。まあお付き合い下さいませ。

先日卒業旅行でポーランドに行く機会に恵まれたのですが、そこにズブロッカというお酒があるのです。
ウォッカにバイソングラスと言う芝生みたいな葉っぱを漬け込んだもので、瓶にそのまま一本細長い葉っぱが入っている見た目が特徴的。パッケージには絶滅危惧種のバイソンの絵が描かれています。
浅学非才の身でございまして、ウォッカと聞くと全部ロシアなのかと勝手に思っていましたが、そもそもウォッカはポーランドが発祥ではないかとも言われており、特にズブロッカはポーランドの名産品の一つなんですって。へー。

さてこのズブロッカと言うお酒、
香りや風味が和菓子の桜餅にそっくり。

ポーランドの人はアップルサイダーで割って飲むことが多いのよ〜と勧められましたが、香りを楽しむべくロックで飲んでみました。

やっぱり桜餅〜

バイソングラスのクマリン(名前可愛い)と言う成分がそうさせているらしいのですが、本当に桜餅を食べた時に鼻に抜けるあの香りとそっくり。そのまんま。

ヨーロッパの食事に食傷気味だったのでとても懐かしい感じがしました。

ウォッカですが…

ポーランド、あまり馴染みの無い国ではありましたが一気に身近に感じられた瞬間でございました。

今年のお花見は是非ズブロッカをお供に、なんて如何でしょう。

ズブロッカ、いーお酒です。

なんだか酒屋の回し者みたいになってしまったのでこれにて締めさせて頂こうと思います。

最後に、、
ポーランドはワルシャワに滞在していたため、せっかくだからとショパンの像やショパンの心臓が収められた教会を是非見に行こうと思ったのですが道に迷いに迷い、途方に暮れて諦めました。
とほほ。

ちょっとだけ音楽に関係あることを書いたところで今度こそおーしまい。

日本におけるベルアップ界の現状と課題

こんにちは、社会人一年目のクラリネット吹きです。

皆さん、ベルアップしてますか?あなたのベルアップ、本当に全力ですか?
私は昨年2月より「一橋大学クラリネット同好会」という演奏団体を立ち上げ、ベルアップ技法の確立と普及、またその可能性の追求に力を尽くして来ました。

本日の酔狂ブログでは、日本でなかなか知る機会の少ないクラリネットのベルアップについて、最新の技法や事例を交えながら解説していきたいと思います。

■ベルアップの定義とは?
ベルアップとは、「楽器と上半身を用いて90度以上の角度を形づくること」を指しています。
幾何学的観点から述べると鈍角以上の角度が求められることとなりますが、この理由については下の図を見ていただければわかりやすいかと思います。

良いベルアップの例。鈍角以上の角度が美しく形作られている。

良いベルアップの例。鈍角以上の角度が美しく形作られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真2)良くないベルアップの例。70度程度ではトランペットと見分けがつかない。

良くないベルアップの例。70度程度ではトランペットと見分けがつかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

70~80度程度の上げ幅では金管楽器のデフォルト値とあまり変わらず、ベルアップのもたらす飛躍的な視覚効果・音の抜けが実現できなくなってしまうのです。

 
■ベルアップのポイント
「鈍角なんていっても、それじゃあ口の形が崩れて音が出ないよ…」
そんな悩みをお持ちのあなた、まだ諦めるのは早いです。一橋大学クラリネット同好会がまとめた「ベルアップ技法に関する報告書」によれば、鈍角以上の角度を実現するベルアップは以下の三つのポイントを押さえて練習するだけで、誰でも身につけられるとされています。

POINT1】ベルアップは’全身’で
プロ野球のピッチャーには強靭な足腰が不可欠なように、良いベルアップをするために必要なのは楽器を上げることのみに止まりません。
楽器を素早く上げる腕の動作はもちろん、同時にアンプシュアを崩さないよう角度調整を行う首まわり、のけ反っても安定した体幹を保つ上体、そして激しい動きを吸収し、芯のある音色を出す要となる下半身も重要です。

特に初心者が意識した方が良いのは首回りでしょう。

初心者は腕だけをあげてしまう。

初心者は腕だけをあげてしまう。

左の画像を見るとわかるように、腕だけを上げるとアンプシュアが崩れてしまい、これでは良い音を出すことは不可能です。

しかし下の例ではどうでしょうか。

 

 

 

 

 

首回りも合わせてのけぞることで、アンプシュアを崩さずにベルアップが可能となる

首回りも合わせてのけぞることで、アンプシュアを崩さずにベルアップが可能となる

 

こちらの例では首回りも合わせてのけぞることにより、アンプシュアを崩さずに高い角度を実現しています。

このように、見た目に鮮烈で、かつ安定した音を出すベルアップには、全身でベルを上げることが不可欠といえるのです。

 

 

 

 

【POINT2 恥を捨てる】
これは紛れもなく最も重要な項目となりますが、ベルアップの真髄は目立つことにあります。
視覚的な非日常性をわかりやすく表すとともに、金管楽器よりもヴィヴィットに突き抜けるような音を繰り出し、観客の注意を全て自分へと集中させることに意味があるのです。

 

【POINT3 まずは立奏から】
日本ではベルアップを「吹きにくい」からといって敬遠する奏者が多く、「吹きにくさ」のイメージから全国的にベルアップの普及が進んでいない現状があります。
しかし、本当にベルアップは「吹きにくい」のでしょうか?
常に音楽と向き合いながらベルアップを行う私たちは、こうしたイメージの根幹にあるのが、
座ったままベルアップ実践しか行ったことがないことであるという仮説にたどり着きました。

座ったままでベルアップを行うためには、後述のハーフサークルアプローチ(HCA)をはじめ、
高いレベルの技術が求められます。
はじめから座ベルアップ(ZBU)を行うのではなく、まずは広い部屋で、立奏で、
思う存分ベルを高く上げることで、ベルアップの醍醐味がご理解いただけるのではないかと思います。

立ってベルを上げれば、幸せが訪れる。

立ってベルを上げれば、幸せが訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ベルアップの実践例
ここからは、一橋大学クラリネット同好会で実際に活用されている事例をもとに、
ベルアップ技術の基礎から最新の技法まで、幅広く解説いたします。

ホリゾンタルベルアップ(HBU)
全てのベルアップの基本となる、90度の角度を形作るベルアップ。楽器と地平の間に平行の関係が生まれることからこの名前がついている。

・Schalltr. auf!
マーラーの譜面に度々登場する「ベルアップをしろ」という指示。バスクラを除くクラリネットセクション全体、もしくはクラリネット及びオーボエの2セクションに渡って指示される。

セクションの楽器が「打ち方始め!」といった勢いで一斉にベルを上げるのは壮観で、特に交響曲第九番の3度に及ぶベルアップは、マーラーの作曲した全交響曲の中でも最大の見せ場としてしばしば言及される。

 

・ハーフサークルアプローチ(HCA)

半円状の軌跡を描くことで譜面台を避けることができる。 そう、当たり前だ!

半円状の軌跡を描くことで譜面台を避けることができる。
そう、当たり前だ!

 

「ベルアップしたいけど、狭くて譜面台にベルを当てちゃいそう。。」
そんな時に活躍するのがハーフサークルアプローチだ。
譜面台を迂回するようにしてベルで半円状の軌跡を描くことで、どんな状況においてもベルアップが可能となる。

 

 

 

 

・トライアングルアプローチ(TA)
一橋大学クラリネット同好会によって提唱されているベルアップ技法の一つ。曲の決め所でベルの向きを「右→左→上」と次々に変化させることで三位一体の調和を現出させる。複数人で使用した時の破壊力は抜群だ。

 

 

・バスクラリネットベルアップ(BCB)
バスクラで行われるベルアップ。バスクラは管が曲がっている性質上極めて水滴の逆流を起こしやすく、実現は長い間不可能とされていたが、2014年1月に一橋大学の1年生が実現。大きな注目を集めた。
バスクラの巨体を生かしたベルアップは横から見た際のインパクトが並のクラリネットの比ではなく、特にトライアングルアプローチの実行時には破格の目立ちを見せる。ポイントは、「音を出したらすぐに口でリード締め付けて逆流を防ぐこと」らしい。

 

・バーティカルベルアップ(VBU)
上半身と楽器が作り出す角度を180度まで拡大し、真上に向かって音を解放する究極のベルアップ。
未だ研究中の技術ではあるものの、160~170度のベルアップは既に実用段階に入っており、方法論の確立が急がれている。

天を仰ぎ、空と一体となる。まさに究極のベルアップだ。

天を仰ぎ、空と一体となる。まさに究極のベルアップだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■次のベルアップへ

初めてベルアップをやったのは、吹奏楽やオーケストラの団体だったという方は多いでしょう。突然指揮者からベルアップをするように言われ、吹きにくいからあまりやりたくなく、恥ずかしがりながら本番。。
こうしたベルアップとの悲しい出会いをされた方が残念ながら少なくないのが、日本のベルアップ界の現状です。一橋大学クラリネット同好会は現在10名弱の会員を抱えておりますが、うち半数以上は最初から本格的なベルアップ経験があったわけではありません。

会の発足当初は上記の「ベルアップは吹きにくい」という苦手意識を抱えた会員も少なくはなく、
ベルアップ時の角度も60~70度程度の数字しか出せてはいませんでした。
しかし私たちは考えました。「自分に経験上、ベルアップそのものによって楽器が吹きにくくなることはない。
確かに座したままでのベルアップは下半身を活用しにくく、通常の演奏経験しかない奏者は身体が小さくまとまってしまいがちだ。
譜面台の存在や隣の奏者への気遣いも表現欲求を損なわせてしまっていた可能性もある。
しかし立ってベルアップすれば。もっと自由に身体を使ってくれたら。。?」
そこで私たちは「立奏ベルアップ主義」を掲げ、練習時のほぼすべての時間を立奏で、表現欲求を抑圧しない十分な広さの会場で行いました。
ベルアップの意義についても繰り返し伝え、複数人でベルの向きをそろえることの楽しさを伝えました。

するとどうでしょう。

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今回2月の演奏においては、すべての会員が「鈍角」のベルアップを達成したのみならず、

バスクラリネットベルアップ(BCB)やバーティカルベルアップ(VBU)の達成者や続出するなど、
目覚ましい成果をあげることができました。

以上、ベルアップの定義から最新の技術まで、かけ足で説明して参りました。
最後になりますが、一橋大学クラリネット同好会の最新の演奏動画を添付いたします。
みなさまのベルアップに関する興味関心が深まり、日本のベルアップ界が益々盛り上がることを祈念しております。

一橋大学クラリネット同好会 in アンサンブルカフェ2014winter

2014年3月9日

水響昔ばなし外伝~あの頃、楽器庫にはドアがなかった~

お初にお目にかかります。わたくし、水響の歩く化石又は生けるアンモナイト又はチェロ弾くシーラカンス
と呼ばれても反論できない、第1回演奏会から一庶民として長らく生き続けている者でございます。
嬉しいことに水響も最近、若者が増え、若い力みなぎる良いオケになっていると思うのですが、
よくよく見ると、私同様にアンモナイト気味の人や若干シーラカンスな人もちらほら混じっていて、その混ざり具合がまた良いのです。

そんな私が最初に書くべきは、やはり、今や知る人も少ない衝撃の、しかし本筋と無関係かつどーでもよい謎の昔ばなしかと思いまして。

あれは、水響誕生のさらに数年前の初夏、当時大学1年生の私が初めて大学オーケストラの部室を訪ねたときのことでした。
初めてチェロの弾き方を教わった私は、弦に弓を置いて横に「ぶん!」と弾くという最初の一歩がなかなかうまくできずに何度もやり直すうち文字通り日が暮れまして、当時4年生の優しいRさんに「もう日が暮れるよ、明日からは自分で楽器出して練習していいからね」と声をかけてもらい、楽器のしまい方や担ぎ方を教わり、さて、然るべき場所に置くべく、「じゃあ、こっち来て」と言われる方へ、好奇心に満ちた気持ちで、散らかった椅子をよけながらついていったのでした。

当時の部室は、今の部室の先々代に当たり、旧・旧部室と呼ばれている、木造平屋の教室を転用したものでした。かつて教室だった空間が合奏をする部屋に、その脇の廊下だったところが楽器庫になっており、元教室と元廊下を仕切る壁には、窓のはまっていない横長四角の窓枠があいていました。
Rさんが慣れた足取りで進む先には、その合奏部屋と楽器庫を画す壁があり、横長四角の窓枠から、向こうの暗がりにチェロがたくさん置いてあるのが見えました。あそこへ置くんだな、ということはわかったのですが、ただ、不思議なことに、その壁にはドアがありませんでした。

窓枠の下に椅子がありました。周囲に散らかっていた、今も部室に受け継がれているあのオレンジっぽい椅子やパイプ椅子とは違う、レトロな昭和の小学校にあったような、しっかりした小さな木の椅子でした。
襲ってくる予感を打ち消す私をよそに、Rさんはその椅子の前まで来て、スカートをはいていた私を振り返り、一瞬、あ、という顔になってから優しい笑顔に戻って、
「じゃあ今日はぼくがやってあげるから、よく見ておぼえてね。明日からはスカートじゃない方がいいね」
と私からチェロを受け取り、「見ててね」と、左足をその椅子に乗せ、私を振り返って「1」と言いました。
次に、右足を大きく振り上げて楽器を持ったまま窓枠をまたいで、「あ、このとき楽器を上にぶつけないように気をつけて」
壁の向こうの線対称の位置にあるらしい椅子に乗せ、振り返って「2」。
そして、左足を向こうの床に着地させて「3」。「ね、わかった?簡単でしょ?」

予感的中の衝撃とRさんのあまりに自然すぎる姿に、とんでもないところへ来てしまった、と、愕然としたのを憶えています。

翌日、意を決してGパンで部室にやってきた私は、まず楽器を持たずに1.2.3、1.2.3と予行演習を繰り返したのち、背水の陣の悲壮感を以て楽器を抱えての窓枠越えに挑戦!どうにか成功の後、ようやく本来の練習に入ることができたのでした。

とっぺんぱらりのぷう

あれから30余年。いろんなことがありましたが、この、ドアがない事態を平然と日常に受け入れる懐の深さや、そんなら窓の下に椅子置けばOK的な柔軟性は、私には、何やらどうも水響っぽい気がするのでして、私にとってはこれが、その何やら水響的なものとの最初の衝撃の「出会い」だったわけでした。今水響にいる皆さんにも、いつかどこかで、こんなふうな(?!)出会いがあったのかな、と想像すると、ちょっと楽しいです。
この数年後に生まれた水響は今や、創立30周年を迎え、50回目の演奏会に向けて、このとき部室にいた人たちとまだ生まれてなかった若者たちとが一緒に練習しているのですよね。何だか愉快で嬉しくて、すごいことですね。

2014年2月11日

記憶を辿って

 

お初にお目にかかります。私、水星交響楽団では主にステージ・マネージャーなどをやっております036と申します(ちなみに本業はトロンボーン奏者です)。

今回のコンサートではマーラーの交響曲第2番、通称「復活」をとりあげるということで、この曲(と私自身の関係)にまつわる小ネタなど披露させていただきたいと思います。と言うことで第1回。

さて、私にはおぼろげな記憶がありました。それはこんな感じ。

「復活」が出てくる小説を読んだような気がする。作者は何となく覚えているけれど書名は思い出せない。今をさかのぼる事十余年、学生だった頃のとある夏、実家に帰省すべく乗った特急列車の中で読んだ覚えがある。オーケストラの編成をこと細かく書き立てていたが、その中でも何故かやたらと「ルーテ」に拘っていた。などなど。

実物があればすぐに確認できるのですが、あいにく学生時代に買った本はまとめて実家に送ってしまって手元にはなく、ならばと思って近所の書店を回ってみたものの、どうやら既に絶版になってしまっているらしくどこにも並んでいない。ということで、この年末年始に帰省した際に意を決して発掘作業を行った次第。

結果、見つけました。映画『ブレードランナー』の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などで知られる作家P.K.ディックの後期作品である「聖なる侵入」(大瀧啓裕訳 創元SF文庫)がそれ。ちなみに作家名は確かに記憶のとおりでしたが、書名は自分のおぼろげな記憶とは異なっておりました。残念。

ディックがどのような人物なのかとか、この作品がどんな内容なのか、などについて書き始めると大変なことになってしまうのでここでは割愛させていただくとして、この本にはとあるキャラクターが偏愛している音楽として「復活」が使われているのです。

最初は、躁鬱の気のあるこの人物が「これを聞くと気分が良くなる」音楽として(「籐の笞のためにつくられた唯一の交響曲であることが気に入っていた。小さなほうきに似ているルーテを大太鼓に対してつかう」)、二回目はいろいろあって警官に職質を受けているこの人物が自らの「身元」を説明する中で(ネタバレ防止のためか核心をボカしたらこんな表現になってしましました)触れられます。

特に二回目は、オーケストラの編成を事細かく挙げていて、なんとなく気分で名前だけ使ってみた、といったレヴェルには止まらないディックの「復活」に対する知識の「本物」具合を感じます。(ちなみに邦訳ではbellを鈴と誤訳、ハープを「二人以上の者がハープの両側から弾く」などという意味不明の表現も見られますが)。

ディックがこの曲を作中に登場させた理由についてはいろいろ考えられますが、正統的なキリスト教の教義とは距離を置いたところで「救済」をテーマとしていることが両者に共通していたからではなかろうかというのが私の素人なりの見解。そのあたりの当否を含め、気になった方はご一読を、と言いたいところですが、前述のとおり極めて入手が難しい上に、内容的にもキリスト教一般のみならず、カバラからグノーシス主義に至る神秘主義思想までの広範な知識を背景にしているので極度に難解。事実、そろそろ発掘してから1か月になろうかという今も私はまだ再読の最中で、正直なところ読破できるものか否かについては諦めムードさえ漂ってきております。

ということで、求むチャレンジャー。この本を読んで梗概を簡潔にまとめてくださる方を募ります。特に報酬等はご用意できませんが、書痴を自認される方ならば挑む甲斐のあるミッションであると思います。我こそはと言う方の挑戦、お待ちしておりますw。

2014年1月26日

コーヒーとぼんやり

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初登校、もとい初投稿、オーボエのNYOです。
コーヒーにはカフェインが入っていて、”眠気覚まし” に飲むことも多いです。
自分はほぼ毎朝、スタバかドトール(たまに自宅)でコーヒーを飲みます。”仕事前に自分にスイッチを入れる” 感じですね。

でも全く逆に “リラックスする時間” にもコーヒーが合うと思うのです。単にコーヒーが好きなだけか?(笑)

最近、平日が仕事で忙しいのはもちろん、週末もオケの練習等で時間に追われることが多く、ゆっくりコーヒーを飲みながらぼんやりする時間がなかなか取れない。

ところが昨日、元々入っていた練習予定が変更になり(自分のパートが練習対象から外れた)ぽっかり時間ができたので、思い立って以前から行きたかった喫茶店に行ってきました。

その名は ゛KUSA.喫茶゛「なんでまたそんな遠くに!」と言われそうですが、場所は千葉県長生村、分かりやすくいうと九十九里浜ですね。

以前この店のブレンドコーヒー(ある企画のためのスペシャルブレンド・通常購入不可)を豆で買って飲んだことがあり、これがおいしかった!

マスターのブログを見るとこだわりのある素敵な店っぽい。

で、実際に行ってきたわけですが、なんともゆっくりした時間を過ごすことができました。

天井は高いけれども決して広くない落ち着いた空間、おいしいコーヒー、おいしいケーキとイングリッシュマフィン、窓から見える冬の庭。。。2時間はいました。
その間、二人で行ったので会話はしますが、特に何かを考えるでもなく基本的にぼんやり。

学生時代はこういう時間がたくさんあったなぁと思いつつ、いまや貴重な ”何かに追われない一時” を満喫。

”コーヒーを飲みながらぼんやりする” オススメです。九十九里浜まで行く必要はないですが(笑)

NYO
2014年1月19日

風邪撃退

トランペットのMarioです。 毎日寒いですね。冷え性の私は、5℃なら35℃のほうがまだマシです。北国には住めません。

 

そして会社もオケも、風邪の人が多いですね。私は12月後半は長いことグズグズやっていました。

 

ところで、風邪をひいたときの対処法って、みなさん持ってますか?

 

「ひたすら水を飲んで、寝る。汗をかいたらすぐ着替える」(20代男性 Trb.)

あ~、王道ですね。お母さんは洗濯大変なんですよね。でもなるべく自然治癒力に任せるのが良し!

 

「やばいと思ったらすぐ医者にいき、薬をもらう」(30代女性 Fl.)

これも王道ですね。「やばいと思ったらすぐ」が肝心ですね。でも、以前休日に高熱が出たとき救急医院に行ったら、それはそれは病人であふれかえっていて、なんかもう野戦病院みたいで、何時間も待たされ、全然良くなる気がしませんでしたよ・・・

 

「気のせいだと言い聞かせ、そのうち治る」(30代男性 Perc.)

うわー、究極の精神論!心頭滅却すれば火もまた涼し。

 

「(だって風邪なんだもんと言って)ここぞとばかりに好きなものを食べる」(20代女性 Vn.)

ポジティブ!ただ風邪は治っても、体重増加というおまけのおまけのきしゃぽっぽがもれなくついてくるような・・。

 

そして、かく言う私はというと「楽器を思いっきり吹く」です。

ちょっとした風邪なら、たくさん吸ってたくさん吐いてを繰り返すと、あら不思議、意外とスッキリしていくモンです。

日曜日の朝、「今日だめだーオケ休もうかなー」みたいにしてフラフラ練習に行っても、終わってみるとすっかり良くなってたりして、1日中家でぐったりしているよりずっと健康的な気がします(曲により効果に変動あり)。是非お試しあれ。

 

という信念に従って、先日風邪ひいた際に、例によって家でさらっていました。

風邪撃退のため、いつもよりも「攻め目に」やってましたところ・・・

 

こめかみから頭がい骨あたりに、(山型アクセントで)「ピシッ」と音がしたような気がしました。

そして、頭の中から(accel.で)「ガンガンガンガンガン!!」という音もしてきました。体温がゴゴゴゴ・・・と上昇する音も(molto cresc.で)聞こえてきました。

・・・・それ以上は、吹奏不能となりました。

 

「楽器吹けば治る」なんて、ちょっとした不調の時だけなんですね。

一定以上に悪化した状態では逆効果となりますので、皆様もご注意ください(当り前か)。

 

 

 

(※文中の匿名アンケートは想像をもとに創作したものであり、実在の人物とは一切関係ありません)

 

2014年1月10日

50代のつぶやき再び

水響の名前の由来について、演奏会のパンフレットには「一橋大学のシンボルであるマーキュリーやセロ弾きのゴーシュの金星音楽団からきているのが有力」と記載されています。

設立当時、団の名前を色々考えましたが、「大学のOBオケではあるが、国立を基盤とした市民オケになってほしい」と言うのが基本理念であったため、あまり大学色を出したくない、との思いは設立メンバーの共通の思いでした。

その中で、一橋のシンボルである「マーキュリー=水星」がキーワードとなりました。特にS59年卒業生は大学の30回記念定期演奏会のマネージメントの代と言う幸運に恵まれ、当時としては極めてチャレンジングな「惑星」をメインとして取り上げていたため、惑星にちなむ「水星」と言う言葉には大きな思い入れもありました。

もちろん、金星音楽団も意識しましたが、なんと言っても、最後の決め手は略称である「水響」であったと記憶しています。「伊達や酔狂でやっている(じゃなければやっていられない)」オケと言うことですね。

現在の水響は、設立時の名前への思いが見事に結実していると思います。設立メンバーの一人として嬉しい限りです。

2013年11月24日

あなたもこれでパガニーニ(?) 左手強化の秘策!

だれもが共有するバイオリン弾きの悩み、それは左手の小指のチカラ不足です。

最近、ふとした拍子に、画期的な左手小指強化方法を発見しました。

1)コカコーラのペットボトル300mlを購入する。ほかの清涼飲料ではなく、コカコーラです。なぜなら、ボトルの下のほうにあるちょっとしたくぼみが、小指を置くのに最適だから。

2)飲み干す。ラベルをはがす。洗ってほす。

3)キャップは、お好みですが、外したほうが若干柔らかいのでお勧め。

4)ヴァイオリンのネックを持つ要領で左手をひねり、PETボトルをもつ。左手小指強化のため、小指以外は極力力を入れない。小指だけで抑えるのが難しいい場合は、薬指を添えてもいいが、あくまでも力を入れるのは小指に集中する。

5)その状態で小指を抑えることを繰り返す。

cocacola

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どうです。簡単でしょう。これであなたも、パガニーニやバッハを難なくこなせる大人なヴァイオリニストになれるわけです。しかもたったの120円で。嘘だとおもったら、お試しあれ。

ではでは。