【御礼】第56回定期演奏会にご来場いただきありがとうございました

第56回定期演奏会、無事終了致しました。
台風の影響で荒天にもかかわらず、たくさんのお客さまにご来場いただき誠にありがとうございました。

今回のプログラムは、前半に、北米・南米を代表するコープランド・ヴィラ=ロボスの作品。一方、後半は、クラシックの王道ともいえるブラームスという組み合わせでしたが皆さまいかがでしたか。

最近では少しずつ増えてはいるようですが、クラシックにおけるアメリカ音楽の演奏機会はまだまだ多くはないように感じます。国自体の歴史が浅いこともありクラシック音楽が根付いてから、あまり日がたっていないことが理由の一つとは思いますが(これは日本も同じことです)素晴らしい作品が山ほどあるにもかかわらず、単に「知られていない」だけでプログラミングされないのは本当にもったいないとかねがね考えておりました。

そのような考えもあり、団員に好きモノが多いこともありますが水響では、過去から「アメリカ音楽」を比較的頻繁にとりあげてきましたが曲自体の知名度という観点からか、同じ「アメリカ」とはいえ、北米側に偏ってしまう傾向はやはり否めませんでした。そこで、今回は「旧大陸のメジャー曲」と新大陸(北米+南米)の代表作」を並べてみようという発想に至ったわけです。

おかげさまで、演奏会にご来場いただいた皆さまのアンケートでは「前の2曲は聴いたことがなかったけれども大変に良い曲でした」「特に、ヴィラ=ロボス。聴けて良かったです」など、嬉しいお言葉をいただくことができました。

また今回は、アンコールとして、メキシコの作曲家アルトゥーロ・マルケスの代表作「ダンソン第2番」を演奏致しました。ブラームスのあとで?という意見もありましたが、上記の発想からすれば必然的だったと思います。(まあ、単にやりたかったということもありますが(笑))アンコール終了後、お客さまから「キャー!アミーゴ!」という叫び声があがったように聞こえましたが、クラシックの演奏会ではまず起きないレスポンスでした。演奏している側も大変楽しくできましたしまさに演奏者冥利に尽きるとはこのことと思いました。

また、ブラームス終了後の心のこもった「ブラボー」。これも本当に嬉しいものでした。
私は客席で聴いていてアンコール出演のため舞台にあがったら舞台上のテンションが半端でない状況で、手前味噌になりますが熱演だったのだなと再認識致しました。
改めてになりますが、ご来場いただいた皆さま本当にありがとうございました。

さて次回は、我々が最も敬愛する音楽家のひとりレナード・バーンスタインの生誕100年を記念して「ウエストサイドストーリーよりシンフォニックダンス」そしてマーラーの交響曲第7番を演奏致します。
バルトークのヴァイオリン協奏曲でソリストとして共演いただいた西江辰郎さん(新日本フィルコンサートマスター)にゲストコンマスを務めていただきます。

2018/4/30(月祝)ミューザ川崎シンフォニーホールで皆さまのご来場を心からお待ちしております。

水星交響楽団運営委員長 植松隆治